『キン肉マン』第311話「聖なる完璧の山への案内人!!」の感想です。
まずは軽く前回のおさらいを。
大魔王サタンを軽々と打ち破ったジャスティスマンより明かされた真実。
この先に起こるであろう真の危機への対抗手段として選ばれし者こそ完璧超人始祖であり、それこそがザ・マンが数億年を費やした計画の真相でもある、と。
そしてザ・マンよりその全貌を直接聞くためにキン肉マン達を「聖なる完璧の山(モン・サン・パルフェ)」へ案内しようと申し出るジャスティスマン…。
あらすじ
「聖なる完璧の山(モン・サン・パルフェ)」への案内を申し出たジャスティスマンに対し、離反者であるお前が戻っても大丈夫なのか?と心配するキン肉マン。
しかしジャスティスマンは
「ザ・マンと私の関係はそんなやわなものではない」
「ゴールドマンと闘ってあの男の考え方も変わったはずだ」
「私はそれを確かめに行きたいと思っていた」
「いずれにせよ私は向かうつもりだったのだ」
と、キン肉マンの気遣いにも心配無用とばかりに応えます。
早速行動に移るジャスティスマン。
自分とアタル達、そしてキン肉マンやパイレートマンの元から「聖なる完璧の山」へと続くワームホールを開き、
「我々に代わり未来を担う超人たちよ」
「もし同行する覚悟ができたなら、このワームホールが消えるまでにくぐりぬけるがよい」
「その先で私はお前たちの到着を待っている」
と言い残し、「トアーーーッ」とひとりワームホールに突入します!
アタルから「聖なる完璧の山」へと赴きザ・マンと直接話す覚悟を問われるアリステラ。
「ああ当然だ!ヤツととうとう話ができる」
「こんな機会を誰が逃すものか」
と決意の程を示し、倒れたマリキータマンにもその覚悟を語りかけ、アタル・ブロッケンJr.とともに「聖なる完璧の山」へ向かいます。
一方、傷ついたパイレートマンも
「吾輩も行こう」
「何かあった時にアリステラを守ってやれるのはもはや吾輩しかいない」
と力強く立ち上がり、キン肉マン・ミートととものワームホールへと飛び立ちます。
一足早く「聖なる完璧の山」を海を挟んで眼前に捉えられる岸までたどり着いたジャスティスマン。
続いてアタル・ブロッケンJr.・アリステラ、そしてキン肉マン・ミート・パイレートマンも到着します。
「この先へと続く“天への歩道(ロード・トゥ・ヘヴン)”は完璧超人にしか開くことはできぬ」
と語るジャスティスマンをよそに、「先祖代々伝わるキン肉泳法」で泳いで海を渡ろうとするキン肉マンですが全然前に進めません。
呪文のようなものを詠唱しつつ叫ぶジャスティスマン。
「目覚めよ、そして我を受け入れるがいい。裁きの門よーーーっ!」
すると海が割れ「聖なる完璧の山」へと続く道が開かれます。
一行が見据える中ジャスティスマンの号令が響きます。
「たった今“天への歩道(ロード・トゥ・ヘヴン)”は開かれた」
「ようこそ“聖なる完璧の山(モン・サン・パルフェ)”へ!!」
次回につづく…
感想
「聖なる完璧の山」への案内を申し出たジャスティスマンに対して「離反者が出戻っても大丈夫なの?」とばかりに心配するキン肉マン。
さすがは気遣いの男・スグルです。
対するジャスティスマンは「そんなやわな関係ではない」とつながりの深さ・絆の強さを感じさせる言葉で返します。
20代の若手社員に余裕を見せつける中堅社員みたいなカッコよさです。
まあ中堅どころか数億年は生きてるんですが(笑)
そして「ゴムア ゴムア」という擬音とともに開かれるワームホール。
同行する覚悟を問うジャスティスマンに「今さら?」という気がしないでもなかったんですが、こりゃ確かに覚悟いりますね。
「ゴムア ゴムア」はちょっと怖い(笑)
そんな不気味な穴の中に突入して、「オメガの代表としてザ・マンと話をつけてくる!」という覚悟をマリキータマンの亡骸に語りかけるアリステラ。
すでに「ザ・マンを倒す!」という復讐心は置いといて、オメガのより良い未来のために「話をつける」という方向性にシフトできていることがよく分かるセリフですね。
Ⓒゆでたまご・集英社/『キン肉マン』第311話より
…ん?
マリキータマン!生きとったんかいワレ!!
た、たしかサタン様の放った巨大なクギが心臓に突き刺さって昆虫採集の標本と化してましたよねぇ…?
どう見ても息を引き取ったかのように見えたのに…昆虫おそるべし。
死んだふりしてやり過ごそうとするもんね、昆虫。
マリキータ今回あらためて息を引き取った描写もなかったのでこのまま生存するのかもしれないですね。
まあ良いキャラしてたし生き残るならそれはそれで良しってところですね。
そしてアリステラにすべてを託したこのセリフがまた良いんですよ!
Ⓒゆでたまご・集英社/『キン肉マン』第311話より
「俺が、ガンダムだ!」「お前も…ガンダムだ!!」みたいな(笑)
マリキータマンに誓うように「ああ、行ってくる!!」と力強く返し
「行こう、キン肉アタル!ブロッケンJr.!」と飛び立つアリステラ。
ブロッケンを名前で呼ぶところや3人仲良く飛び立つところ…もう完全に仲間です!
Ⓒゆでたまご・集英社/『キン肉マン』第311話より
良いシーンだなぁ。
そして「聖なる完璧の山」を眼前に見据えるジャスティスマンのポーズがですね、また良いんだ!
Ⓒゆでたまご・集英社/『キン肉マン』第311話より
これは言わずもがな、悪魔将軍が「聖なる完璧の山」に侵攻してきた時と同じポーズなんですよね。
ファンがニヤリとせざるを得ない、こういう演出をしっかり入れてくるのが今のゆで先生のいいところなんだな~。
しかし、これはアレかな。
「複雑な思いを抱えて古巣に戻ってきた時に取るポーズ」として今後流行る可能性がありますね!
色々あって古巣のチームに復帰したプロスポーツ選手とかにSNSでぜひやってもらって流行らせてほしいですね!
…無いか。
Ⓒゆでたまご・集英社/『キン肉マン』46巻より
さあ、ジャスティスマンに続いて到着したアタル兄さん達とスグル達。
ここで不気味な「聖なる完璧の山」を見たスグルがさっそく小便チビります(笑)
シリアスな展開が続いていただけに久しぶりのギャグ描写でしたね。
正直言うと「それよりも話を早く進めてくれえ…」と思わなくもないですが(笑)、やっぱりこういうギャグ描写あってこその『キン肉マン』ですからね。
そんな流れの中、今回一番のシュールな画の登場です(笑)
Ⓒゆでたまご・集英社/『キン肉マン』第311話より
「アンジン ロッソ」「アンジン ロッソ」と謎の呪文を謎ポーズで唱えるジャスティスマン(笑)
吹き出しでなく書き文字(擬音)で表現してるのがとってもシュールでイカしてます!
そんなジャスティスマンを真顔で見つめるアタル兄さんとパイレートマン(笑)
ブロッケンはお口ポカーンです(笑)
ちなみに悪魔将軍の際はセリフが丸ごと擬音と化してましたね。
絵と書き文字に迫力があるだけにシュールさが一層引き立ってます(笑)
まあ将軍様は「アンジン ロッソ」は言ってなかったけど。
Ⓒゆでたまご・集英社/『キン肉マン』46巻より
とまあ、そんなこんなで「聖なる完璧の山」へ続く“天への歩道(ロード・トゥ・ヘヴン)”が開かれ…次回につづく、です。
話が進んで面白かったんですけど個人的には今回ラストでザ・マンと対面するくらいまで行くかな~と思っていたので、ややスローな展開に感じてしまいました。
ザ・マンとの対面は次回以降に持ち越しになりますが、先の楽しみが増えたということにして待ちましょうかね!
しかし最終ページの予告文(?)が気になるんですよね。
「次回、キン肉マンたちを待ち受ける試練とは……!?」
ってヤツ。
ザ・マンのところに辿り着くまでに1~2戦やるんですかね?
ミラージュマンの代わりにネプやネメシスあたりが門番として立ち塞がるとか?
腕試し程度に少しやり合うくらいならいいんですけど、話を早く進めるためにもここはサクッと行ってほしいところです。
次の更新は4月6日……3週間後かぁ~。長い!
長いが首を長くして待ちましょう!
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