『キン肉マン』第312話「開かれし“天への歩道”!!」の感想です。
まずは軽く前回のおさらいと行きましょう。
前回の感想記事はこちら
【キン肉マン】アンジン ロッソなジャスティスマンw第311話感想
大魔王サタンの出現やオメガの民の追放の件をザ・マンに直接問いただすため、「聖なる完璧の山(モン・サン・パルフェ)」への案内を申し出たジャスティスマン。
「聖なる完璧の山(モン・サン・パルフェ)」へと続くワームホールを開き突入するジャスティスマンに、アタルやアリステラ、スグル達も続きます。
「聖なる完璧の山(モン・サン・パルフェ)」を眼前に見据える一行。
ジャスティスマンは「アンジン ロッソ」と謎の呪文を唱えつつ「天への歩道(ロード・トゥ・ヘブン)」を開き、いざ「聖なる完璧の山(モン・サン・パルフェ)」へ…。
あらすじ
いざ「聖なる完璧の山(モン・サン・パルフェ)」へ
ジャスティスマンの謎の呪文「アンジン ロッソ」の連呼と掛け声によってついに開かれた「天への歩道(ロード・トゥ・ヘブン)」。
「私の後を付いてくるがよい」
と歩を進めるジャスティスマンと、それに続く一行。
四つん這いで歩いたり、途中の階段に落ちているガイコツに「ヒャ~ッ」とビビったりと、いまだギャグ描写をかましつつ付いていくスグル。
そして階段の先の扉を開くジャスティスマン。
扉の先の「黄泉比良坂(よもつひらさか)」のリング上には悪魔将軍に倒された、聖なる完璧の山(モン・サン・パルフェ)の番人「完璧・参式(パーフェクト・サード)」ミラージュマンが。
ミラージュマンに何かを語りかけるかのようにそっと触れ、先へと進むジャスティスマン。
超人墓場
かつてはミラージュマンの作る幻覚に阻まれていたものの、幻覚の主たるミラージュマンが倒れた今、墓守鬼たちが働くありのままの姿を映し出す超人墓場への入口。
そこに現れたジャスティスマンの姿を見るやジャスティスマン帰還に歓喜する墓守鬼たち。
しかしジャスティスマンの後ろに控えるアリステラら生きた超人たちの存在に動揺する墓守鬼たち。
そんな彼らに言い放つジャスティスマン。
「慌てるな墓守鬼どもよ」
「この者たちは私が客人として招いたものだ」
「彼らに危害を加える必要はない」
「ジャスティスマン様がそうおっしゃるのなら」と納得し道を開ける墓守鬼たち。
「禁断の石臼(モルティエ・デ・ピレ)」へと歩を進めるジャスティスマンはその傍らに横たわるアビスマンを発見する。
そこで、老いた墓守鬼に尋ねるジャスティスマン。
「おい。ミラージュマンもそうだが、なぜ復旧が進んでも彼らとリングだけは放置されている?」
墓守鬼いわく
「完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)」は墓守鬼ごときでは触れることすらはばかられる尊き存在であるが故、埋葬も出来ずそのままになっている…
とのこと。
それを聞いたジャスティスマンは…
「この上のミラージュマン。アビスマン。そしてペインマンもだったな」
「お前たちの手で彼らを埋葬してやってくれ」
「この私が許す!」
と、倒れた完璧超人始祖たちの埋葬を墓守鬼たちに託すことに。
安堵と歓喜の渦に包まれる墓守鬼たち…。
超人閻魔の間へ…
一行はさらに奥へと進み、ついに「超人閻魔の間」へと到着。
「ついに…ここへ!」
と表情が強張るアリステラに
「あまり気負うな。吾輩もいる」
と声を掛けるパイレートマン。
そしてジャスティスマンによって超人閻魔の間への扉が開かれ、階段の先の牢屋にたたずむ一人の男。
「今、戻った。大事な客人たちを連れてな」
と男に語りかけるジャスティスマン。
「よくぞ戻った。ジャスティスマンよ」
レコードの音色が鳴り響く中、振り返り静かに答える男…
ザ・マン…。
次回につづく。
感想
いよいよ「聖なる完璧の山」へ突入!というところで…
- 不気味な「聖なる完璧の山」におののくスグル
- 四つん這いでキョロキョロ
- ガイコツにビビる
こういったスグルのギャグ描写があるということは、今回は「ザ・マン対面編」の、まだ序章であることを物語ってますね。
逆に言うと、ここで緊張感をピークに持って行ってしまうと、いざザ・マンと対面した時の盛り上がりに欠けてしまう恐れが出てくるので、ここは抑えて抑えて…という意味合いもあるのでしょう。
まあ「いいから早よ行けや」と思わなくもないですが(笑)
そこは、思っても口に出さないのが肉ファンとしてのマナーですかね(笑)
で、かつてミラージュマンが守護していた「黄泉比良坂」へ入るなり…
ミラージュマンそのまんまかよ!
…と誰もが思ったはずですね(笑)
まあ「完璧超人始祖の存在が尊すぎて墓守鬼ごときでは触れないから」という理由がすぐに明かされるわけですが…
布かなんか掛けてやるくらいは出来るだろう!という気はしますよね(笑)
謎の新キャラがよく身につけてくる、あのフード付きマントでもいいから掛けといてやんなよ!と言いたくなりますね。
初登場時のペインマンがあのフード身につけてたんだから超人墓場にもあるはずなのにね!
そんなミラージュマンを「あれも…完璧超人始祖のひとり…」と、敵意とはまた違うような険しい表情で見つめるアリステラ。
小さめのコマですけど、こういう描写イイですね。
いまだ複雑な心境であることが伝わってきます。
そしてミラージュマンに何か語りかけるようにそっと触れるジャスティスマン。
Ⓒゆでたまご・集英社/『キン肉マン』第312話より
袂を分かったとはいえ、長年の同志として研鑽を積んできた仲でもある男の最期に思うところもあり、また誓うこともある…そんな表情がたまらなくいいんですよね。
そんなジャスティスマンが超人墓場に入るなり墓守鬼どものジャスティスマンコールですよ!
第三者からすると塩試合製造マンだが、味方にすればこれほど頼もしい男はいないってとこですね!
そして、生きたアリステラ達を連れてきたことに動揺する墓守鬼どもを一言で納得・安心させる…
そんな圧倒的な説得力をも併せ持つジャスティスマンの人徳!
「す…すごいのう。ジャスティスマンの一言で誰も襲いかかってこようとせんぞ」ってスグルの姿がものすごい対比になってます(笑)
ま、スグルの見せ場はまだ先ってことでね(笑)
でもってジャスティスマン、今度は倒れ伏したアビスマンを抱えて、そっと寝かせる。
だからフードくらい掛けといてやんなってば墓守鬼ども!
Ⓒゆでたまご・集英社/『キン肉マン』第312話より
とことん紳士だよこの人。
どこまでカッコイイんだよジャスティスマン。
さらにペインマンも含めて、散っていった3人の完璧超人始祖の埋葬を墓守鬼どもに「私が許す!」と託すことで、ずっと気を揉んでいた墓守鬼どもをも安心させるなんて。
強さも人柄もまさに完璧だわ、この人!
塩試合さえしなきゃ非の打ち所がないね、この人!
さて、そんなこんなで遂にやってきました「超人閻魔の間」。
先ほどに続いてここでも敵意とは違いつつも非常に険しい表情を見せるアリステラ。
Ⓒゆでたまご・集英社/『キン肉マン』第312話より
アリステラの複雑な心境が読み取れる、すごくいい絵だと思うんですよ。
昔、漫画を描いてたこともある筆者としては(どーでもいい黒歴史 笑)、この一連の流れでのアリステラの表情にはシビれるものがありますね!
そしてパイレートマンの気遣いがまたイイんだな~。
多くを語らずとも分かってるし、伝わる。
そんなオメガの友情を感じる良いシーンですわ。
さあ、そういったやり取りを経て、遂にザ・マンとご対面~。
石のレコードプレーヤーが鳴り響く中(笑)、ゆっくりと玉座を回転させ振り向くザ・マン。
「今、戻った。大事な客人たちを連れてな」と、ただいまの挨拶をするジャスティスマンに
「よくぞ戻った。ジャスティスマンよ」と、おかえりなさいするザ・マン…。
Ⓒゆでたまご・集英社/『キン肉マン』第312話より
ようやくご対面~…というところで今回は終了~!
いや正直言うと、3週間待たされた割に話はあんまり進みませんでしたね…。
まあ個人的な予想ではミラージュマンやアビスマンの代わりにネメシスあたりが立ち塞がってきて軽く1~2戦交えるかもと思っていたので、それよりは早く進んだとも言えますね…。
予想外れて良かった(笑)
次回はさすがにザ・マンの口から色々と語られるでしょうから、今回はそのための焦らし回と考えて楽しみに待ちましょう!
次回更新は4/13!
1週間待ちで済みます!
今回までの3週間を思えばあっという間ですね!
それはそうと…
「不敵に回り続けていたレコード……」ってアオリは何?
注目ポイントそこ!?
実はザ・マンのレコードが重要なカギを握る展開に……なるわけないか(笑)
ところでザ・マンはどんな音楽聴いてるのかな?
イメージ的にはクラシックかねえ?
ジャズなんかでも悪くない気がするけど。
…まあ、何でもいいか(笑)
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