画像引用元:https://twitter.com/femme_idol
セルフプロデュースアイドル「femme fatale(ファム・ファタール)」。
姉・戦慄かなのさんと妹・頓知気さきなさんのユニットです。
ユニットでのメディアへの露出はまだ多いとは言えない状況ですので、「なんとなく知ってるけど、詳しくはない」といった方が多いんじゃないでしょうか?
かく言う筆者もそんなニワカファンのひとりではありますが。
姉の戦慄かなのさんは少年院出身という肩書きや「指を噛むとその人の性格がわかる」といった特技で、独特のポジションを築いてますよね。
その経歴が壮絶で、親の虐待・学校でのいじめを受けてからの少年院送致。
出所後にアイドル活動を開始し、それだけにとどまらず大検取得からの大学入学、虐待・育児放棄問題の解決のためのNPO法人設立など。
壮絶な過去がそうさせるのか、人生にひたすら前のめりと言いますか、21歳の若さで生き急いでいるような印象すら受けます。
対して、妹の頓知気さきなさん。
姉・戦慄かなのさんと比べるとメディアへの露出は少なく、その人物像もあまり知られていない面があると思います。
その性格は、本人の弁やインタビューによると、姉とは正反対のおっとりしたのんびり屋さんなのだそうです。
そして、前のめりな姉がのんびり屋な妹をグイグイ引っ張るという関係性が成立してしまっているのだそうです。
そのような姉妹の仲・関係性を知るにつけ、「この関係性、どこかで見たことがあるような…」と感じ、そして気付きました。
アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する、とある二人のキャラクターの関係性と酷似していることに。
そこで、『ガンダム』の二人のキャラクターが物語の中で育んでいった関係性と照らし合わせて、戦慄かなの・頓知気さきな姉妹の仲が今後どういった道を辿ってゆくのか?
それを考察してみたいと思います。
戦慄かなの&頓知気さきな姉妹の仲
冒頭でも述べましたが、姉・戦慄かなのさんはまるで生き急いでいるかのように何事にも前のめりな姿勢がうかがえる一方で、妹・頓知気さきなさんは同じ家で育ったとは思えないほど正反対なのんびり屋さんだそうです。
姉と妹の違い
そもそも妹・頓知気さきなさんのアイドルとしての素養を見出し、芸能界入りを勧めたのは姉・戦慄かなのさんだそうです。
頓知気さん自身アイドルの仕事は好きだそうですが、一方で「やらされてる感」もどこかで感じているのかもしれません。
だからなのか、それとも生来ののんびり屋さんな性格ゆえか、自主的に動かないところがあるそうです。
前のめりな姉からするとじれったい面もあるのかもしれません。
仕事・プライベート問わず妹のスケジュールを徹底的に管理しているのだとか。
したがって妹からすると窮屈に感じている面もあるようです。
正反対な二人の関係性
壮絶な環境に身を置いてきた戦慄かなのさんとしては、自分の人生を切り拓くと同時に妹にもしっかり自立して生きていけるようになってほしい…
そんな、姉として、大人としての優しさから来る厳しい姿勢があるように見えます。
一方の頓知気さきなさんは置かれた環境や生来の性格もあってか、姉ほどストイックに人生を歩む覚悟には至っていない…
姉妹のそんな関係性が見て取れるような気がします。
なんだか似ている気がしませんか?
『ガンダム』の、あの二人の関係と。
頓知気ア○ロ? 戦慄ブラ○ト?
あえて厳しい姿勢で臨む姉・戦慄かなのさん。
それを少々煙たがる妹・頓知気さきなさん。
まるで『機動戦士ガンダム』のブライト・ノアとアムロ・レイのようじゃありませんか?
ご存じない方のために簡単に解説しておきましょう。
ブライト・ノア
ジオン軍の攻撃を受けた地球連邦軍の新米軍人。19歳。
正規のクルーのほとんどが喪われる中で、生き延びるため皆のリーダー役に就く。
その責任感からクルーには極力弱みを見せず、中でも最も期待し当てにしていたアムロ・レイには厳しい態度で接することが多かった。
数名の仲間を失いながらも多数のクルーとともに終戦まで生き抜いた。
アムロ・レイ
主人公。ガンダム開発者を父に持つ民間人の少年。16歳。
ガンダムを操縦できたため戦力として皆に頼られるが、過酷な戦いの日々に疲れ逃亡したり、ブライト・ノアの叱責に反発することも少なくなかった。
少年ゆえの甘えが目立つ部分もあったが戦いの中で成長し、終戦まで戦い抜いた。
戦慄ブライトが頓知気アムロを引っ張る
戦慄かなの&頓知気さきな。
ブライト・ノア&アムロ・レイ。
置かれている環境は違えど、その関係性がちょっと似てる気がしませんか?
- 妹と自分、それぞれの人生を切り拓くため厳しさを以って臨む戦慄かなの。
- 近しい者と自分自身が生き延びるため、時に厳しく振舞うブライト・ノア。
- 仕事は好きだけど、姉の厳しさには辟易ぎみな頓知気さきな。
- 自分の能力の高さに自尊心を持ちつつも、期待を重荷に感じるアムロ・レイ。
「引っ張る側」と「引っ張られる側」という関係性に共通点を見出せるのです。
戦慄かなの=ブライト・ノアであり、頓知気さきな=アムロ・レイであると言えます。
【頓知気&戦慄】は【アムロ&ブライト】になれるか?
さて、戦慄かなの&頓知気さきな姉妹と『ガンダム』のブライト&アムロの、二人の関係性における共通点を見てきましたが、その後の二人の関係がどうなって行くのかが気になるところです。
後年のブライトとアムロの関係性
ジオン軍との戦いをともに生き抜いたブライトとアムロは、戦後は違う道を歩みます。
『Zガンダム』時代などの紆余曲折を経て『逆襲のシャア』にて、再び同じ部隊でともに戦うことになります。
かつては甘えの残る少年だったアムロも今や立派なアラサー。
一人の大人として、自分の意志で戦いに臨みます。
部隊を率いるブライトともこれまでの戦いを通じて築き上げた信頼関係から、昔と違って対等な目線で接する関係になっていたのです。
頓知気さきなはアムロになれるか?
かつては決して友好的な関係とは言えなかったアムロとブライトも、戦いやその後の人生の中で成長して大人になり、覚悟を以って生きる大人どうしが認め合う…そんな関係を築くに至りました。
では頓知気さきな&戦慄かなの姉妹はどうなるのでしょう。
こう言っては失礼ですが、今の頓知気さきなさんには少年時代のアムロと似た「甘え」のようなものが見て取れる気がします。
「甘え」と言うと言葉が悪いかもしれませんね。
“大人になるまでの猶予期間”といった意味で使われる「モラトリアム」という方がまだしっくりくるでしょうか。
頓知気さきなさんがモラトリアムを脱した時、厳しさを以って接してきた戦慄かなのさんの姉としての気持ちにもきっと理解が及ぶことでしょう。
そして姉妹としての絆に加えて、アイドルとしてともに戦い抜いてきた戦友としての絆も芽生えた時こそ、アイドルユニット「femme fatale(ファム・ファタール)」の覚醒の時なのではないか…
そう思えてなりません。
まとめ
セルフプロデュースアイドルユニット「femme fatale(ファム・ファタール)」の二人、戦慄かなの・頓知気さきな姉妹の関係性について、でした。
二人の関係性との共通点がうかがえるということで、アニメ『機動戦士ガンダム』のキャラクター「アムロ・レイ」と「ブライト・ノア」の関係性を引き合いに出し、考察を進めていきました。
若くして覚悟を以って生きる戦慄かなのさんとブライト・ノア。
一方でモラトリアム的な感情が残る頓知気さきなさんとアムロ・レイ。
現状では生き急ぐ感すらある姉がのんびり屋さんな妹を引っ張る関係のようですが、この関係に変化が訪れることはあるのか?
『ガンダム』作品中でのキャラクターの成長・変遷を見る限り、引っ張られる側の脱モラトリアムが肝であるように思えます。
頓知気さきなさんが甘えているという意味ではないですし、彼女を批判するつもりもありません。
が、姉・戦慄かなのさんと同等レベルの覚悟や行動力を妹・頓知気さきなさんが持てた時、姉妹でありながら上下関係ではなく対等になれるはずです。
それはお互いを認め尊重し合えることにもなるでしょう。
そして、その時こそ二人の魅力が相乗効果で高まり合い、「femme fatale(ファム・ファタール)」がより輝ける…
そんな気がしてならないのです。
その日が来るまで静かに見守りつつ応援していきたいと思います!
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